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石狩川上流でも。






石狩川上流でも。_c0185132_22285660.jpg


 石狩川上流の旭川でなんと50万尾の放流を行いました。
明治時代から北海道では人工増殖が行われています。これはこれで満足な結果を残しています。
ただ、自然産卵と違って《遺伝子の淘汰》が欠けてしまいます。
生命の営みは何万年、何億年の淘汰の後に今日の姿を実現しています。
アメリカにおける食料政策のすごさはすべての食料品の原種を確保しようとしているところにあります。
日本米でもその種子をアメリカから輸入している種もあるほどです。
さけの日本種の原種を確保するのは難しい状況を日本は作ってきました。
さけは上流の湧水地で産卵することはよく知られていることですが、日本の川のほとんどは、ダム、堰などで
回帰して来た鮭は上流に上れないようになっています。

そこで釧路湿原の出番、だと思います。
国立公園になったのですから、環境は維持されるでしょう。
即ち、日本の中で未来永劫シャケが安心して自然産卵できるのは小河川を省けば、釧路川だけなのです。
この大事な川が岩保木水門で流れを止められていることにもっと、もっと目を向けなければなりません。
ラッコが可愛いで終わってはならないのではないでしょうか。

by wakan55 | 2009-04-06 22:28  

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