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放流式を詠う Ⅰ

シャケの会短歌  二四年 五月 五日

稚児と稚魚共に開けた未来あり5月の海は青々として
                                  高本 靖男
愛情を注ぎ育てし鮭の稚魚希望を胸に子等の放流
                                  駒板 芳夫
旅たちを明日に控えし水槽の鮭の稚魚見る一万匹を
                                  駒板 芳夫
笑顔にて稚魚を見送る幼子の夢と不安を見る雨の中
                                  横山 明子
里親の苦労と愛情餌やりの成果に見事稚魚は旅ゆく
                                  林 遼太
再会を約して掌より放ちやる稚魚は背鰭を雨に濡らして
                                  前川 桂子
五月晴孫の来たりてうれしさよ鮭のごとくに大きく育て
                                  伊藤 績子
釧路川市民の宝夢だいて大きく育て子どもの未来
                                  岡澤 敦子
原発の停止になる日に稚魚の群いつの日安らか海の餌を求めて
                                  秋野桃紀恵
家族の輪育ててサケの成長を自然に返し淋しくなりぬ
                                  田  野 
太洋の親潮にのり稚魚たちよ世界の海を見てくるがいい
              小林 友幸 

 

by wakan55 | 2012-05-11 20:57  

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