故郷を探りあてるのは野性の「鮭」

2017-3/24 北海道新聞・夕刊に掲載
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私たちが目指しているのは、鮭の飼育実験ではありません。サケに象徴される故郷に対する無条件の心です。人間が理解するなつかしさ、を超えた自身の原点だといっていいのではないでしょうか。この故郷・原点をを持つ者と持たない者の違いがあるような気がします。サケが命懸けで果たそうとする『母川回帰』の力は自然の本質でしよう。サケの回帰を妨げている釧路川の現状を自然にふさわしいものに回帰させたいと考えています。
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# by wakan55 | 2017-03-25 20:48 | Comments(0)  

ボタン雪は春の知らせ

全身をウロコが覆ってきています。銀毛と呼ばれている状態です。全身をウロコが覆うと浸透圧の影響をうけなくなって海水(塩水)に触れても干からびることはなくなります。釧路町の昆布森漁協をはじめいくつかの養殖場ではこの時期に海にネットを張って海中飼育をしているところもあります。
日本の多くの川がダムや堰堤によって流れが遮られ魚の遡上には適さなくなってしまっています。それで、苦し紛れに海中飼育を始めたら鮭の回帰数が高まったという瓢箪から駒みたいな話が出来上がってしまいました。
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メス鮭のお腹には2300から2800の卵が抱えられているようです。その中にはどうしても3~5匹くらいの未熟な稚魚が誕生します。
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# by wakan55 | 2017-03-23 20:44 | Comments(0)  

お約束の彼岸雪

何日かアップしないうちにこんなにも成長しました。ところで毎年のことながら今年も彼岸雪がやっぱり来ました。これを合図に水道の水に雪解け水が大量に入ってくるようです。これに対処するために水道局のほうでこれまでより多くの薬品を使うのもこの時期の約束事のようです。念のためバケツやポリタンクで為雄記した水を使うほうが安心です。90センチとかの大きな水槽は大丈夫ですが、30センチの小さな水槽は影響が強いように思われます。餌も上げ始めてちょっと手がかかるようになりますが、よろしくお願いします。
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# by wakan55 | 2017-03-22 21:22 | Comments(0)  

一人前への道ってお世話になることなのかな?

餌をとれるようになるまで育ってきたということは、エサが必要ということですね。今は人間が餌をやっていますが、自然の中では何を食べているのでしょうか。生き物が生きていくためには餌になるものがあること、身の安全を守る環境であることが必須条件です。まだ、氷が解けていない湿原では『ユスリカ』という蚊の幼虫(ボウフラ)が出てきています。稚魚が餌をとれるようになるタイミングで餌になるユスリカが羽化してくるのです。
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# by wakan55 | 2017-03-16 20:41 | Comments(0)  

食べるということ

食べるということは自分以外の命を自分に取り込むことなのではないでしょうか。その分だけ強い命に成長していけるように思います。
昨日から始めた補食で見違えるような行動を見せています。
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比べるのも変ですが、金魚の捕食行動と比べると野性の機敏さと家畜化された生き物の特色をよく見ることができました。
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# by wakan55 | 2017-03-15 20:46 | Comments(0)  

里親としては感激しています。

人でいえば『お食い初め』。初めての餌に果敢に食いついていきます。お腹がすいていたのでしょうか、よく食べています。これからは日々大きくなることと思います。
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餌の残りや糞で水質の劣化が心配されますが、大きくなるにはいい環境、水の取り換え、水温に気を使ってあげなければなりません。
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# by wakan55 | 2017-03-14 19:56 | Comments(0)  

ちょっと舞台裏

成長をチェックするために、こうして一日に一回野外に連れ出して写真を撮っています。日常の生活は大きな水槽の中で25000の仲間と過ごしています。
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# by wakan55 | 2017-03-12 19:45 | Comments(0)  

臍嚢(サイノウ)の役割

母の持たせてくれた弁当(臍嚢)も日々の成長を支えるには間に合わなくなる日も近そうです。そうなれば自力で餌を取らなければなりません。臍嚢の役が終わるころ稚魚の能力は自立に近づいています。千尋の谷に突き落としたりしなくても自然なtakeoff(離陸)ができるのですね。
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# by wakan55 | 2017-03-11 20:44 | Comments(0)  

ちゃんと背筋を伸ばして。

まだ水中遊泳はできませんが、寝そべり泳ぎから背を建てた姿勢になってきています。
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# by wakan55 | 2017-03-10 11:37 | Comments(0)  

暖かい日はちょっと水に入ってみよう。

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# by wakan55 | 2017-03-09 13:32 | Comments(0)  

ジィーと待つ

まだまだ時は来たらじ、と体力の消耗を抑え、来るべき日に備えています。今自分は何をすべきか、を教えられることもなく心得ているのを本能だから、と呼ぶべきか、環境とのリズムの合わせ方なのか、ジィーと待っていることの意味を考えてしまいました。
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# by wakan55 | 2017-03-08 11:35 | Comments(0)  

里親通信-3

平さんの里親光景
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思いがこもっていますね。ニュータイプのかかわりと思います。
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# by wakan55 | 2017-03-07 09:21 | Comments(0)  

鮭です。

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小さな体に丸いマークが出てきました。パルマークと呼ぶ稚魚の間だけ出る赤ちゃんマークです。全身が鎧(ウロコ)に覆われるころには消えていきます。鮭鱒の種に特徴です。
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魚だからって黙っていて泳げるのではないようで、安全な底のほうで泳ぐ真似をしています。鶴も子どものうちに飛ぶ練習をしなければ大人になっても飛べなくなっちゃうようですが、魚も赤ちゃんのうちから基礎体力をつけていくようです。ソコントコヨロシク。
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# by wakan55 | 2017-03-06 12:12 | Comments(0)  

鮭だって泳げなかったし、ウロコもない時もあったんだよ。

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おしめをしているわけではないけど、よちよち泳ぎです。
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できるだけアップしてみてください。
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# by wakan55 | 2017-03-04 21:01 | Comments(0)  

稚魚の発達日記

以前の話ですが、おなかの大きい「臍嚢(さいのう)を抱えている」シャケの赤ちゃんを見た幼稚園の子供が「あっ、おかぁさんでもないのにおなかが大きい。変だ!」と言ってました。ちょっと勝てません。
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# by wakan55 | 2017-03-03 11:08 | Comments(0)  

里親報告 2

今回初めて取り組んでいる松田さんからの報告です。

ブログの写真を拝見していると、我が家の鮭の子供たちはもうすっかり銀色でピカピカしているので、皆さんの稚魚と様子が違う感じがします。
さいのうも随分体に吸収され、時々、浮上して来るチビッ子は2~3匹でしたのに、気が付くともう3分の1くらいが中層部をフワフワ泳いています。
毎日どんどん変化があり、観察することが楽しいです。水槽の側で声を出すと、ちゃんと音声をキャッチして反応している様子が、小さな体で本当にしっかりしているなーと感心してしまいます。
写真は2月28日撮影したものです。
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下の写真はいつもの水槽からです。まだ底離れはしていませんが、もうじき魚らしい泳ぎに到達する様子です。
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# by wakan55 | 2017-03-02 10:22 | Comments(0)  

心臓が見えます。

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拡大してみてください。身をくねらせてのポーズも滑らかなものになってきています。
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# by wakan55 | 2017-03-01 10:53 | Comments(0)  

命を見せてやる、と稚魚が云ってます。

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どんな風に見えますか。この体の中にこれから川に向かって、海に出て、0.5gの身体が3キロ以上になる力があるなんて知ってましたか。いわれてみれば、体のわりに尾びれが大きいですよね。進む力が出る仕組みです。
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# by wakan55 | 2017-02-28 19:54 | Comments(0)  

これを育ててみませんか。

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釧路シャケの会が故郷の川『釧路川』にサケの遡上がみられるようにしたい、と思い立ち放流事業を始めたのは33年前です。
意外と思われるでしょうが、釧路川は流れのない川なのです。昭和6年に上流約10kmのところに設置された岩保木水門でせき止められています。それから86年間流れは止められたままです。何よりも自然を大切にする釧路に似合わないと思います。秋になると幣舞橋を夕日が染め、川面を「帰ってきたよ」、と跳ね上がって知らせてくれるでしょう。それは私たちが育てた鮭が4年ぶりに帰ってきたのです。この光景は言わずもがな鮭の愛郷心と市民が持っている愛郷心が同じものなんだ、ということを伝えてくれるでしょう。ちなみに今年は湿原が国立公園に指定されて30年になります。鑑賞する自然ではなく、共に生きる自然を感じたいと思います。鮭を育てる体験を共有しませんか。
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# by wakan55 | 2017-02-27 11:39 | Comments(0)  

命は育ちます。

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おおきな鮭は実はこんな姿の赤ちゃんから、です。育つ力を秘めて持っているのですね。育てるのが里親ではなく、育つのを邪魔しないのが稚魚と付き合うコツでしょうか。
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# by wakan55 | 2017-02-25 20:42 | Comments(0)  

今日は春の感じ

気温は-1℃から+の5℃でした。
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# by wakan55 | 2017-02-24 20:47 | Comments(0)  

里親通信

里親 松田さんからの便りです。

今のところ、2匹お亡くなりになってしまいましたが、その他のチビッ子達は元気にしております。
毎日観察しておりますが、エラの部分や腹部の鱗がキラキラしてきました。
小さな背鰭が形成され、尾鰭も大きくなってきたお陰で尾の振り方も活発になってきました。
何事もなく、このまま順調に育ってほしいです。

里親 菅野さんの稚魚です。
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姿勢も正しくなってきました。這い這いの様子から、立っち、の姿に見えます。c0185132_1045161.jpg
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まだ給餌には早いと思いますが、今年のえさが来ましたので、何かの折に事務所まで取りに来てください。昨年のえさが残っている方もいらっしゃるかと思いますが、1年たつと脂肪分が酸化して稚魚に悪さをする恐れがあります。今年の分を使ってください。
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# by wakan55 | 2017-02-23 10:49 | Comments(0)  

ハイハイが上手になりました。

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水槽の底を這い廻って来るべき泳ぐ日のために体の動きをトレーニングしています。
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これが浄化用の「納豆」です。これを入れることで水の臭みとか、濁りがかなり軽くなります。この方法に特許はとっていませんので自由に利用してください。
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# by wakan55 | 2017-02-22 20:11 | Comments(0)  

餌が届きましたが、まだ上げるのは早いです。

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給餌は水中でホバリング(水中停止)できるようになって、おなかのイクラが8割ほど体に吸収されたころから少しづつ上げるようにしてください。飼育の資料を参考にしてください。仔魚をよく見るとウロコが見えるようになっています。
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# by wakan55 | 2017-02-21 20:12 | Comments(0)  

春は名のみの風の寒さよ

水温が8度まで上がったと思ったら、今日は5.5度に戻っています。
水面が盛り上がって見えるのは、水槽の底から湧き上がっている手作りの循環装置が稼働している様子です。
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前回の写真と比べてみてください。小さいなりに成長しているのが見えていると思います。
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# by wakan55 | 2017-02-20 11:44 | Comments(0)  

動くことが楽しくなっているのではないでしょうか!!

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横たわっていた姿勢から、背中を天井に向けられる姿勢になってきています。発達の重要な一歩でしょう。素早く動ける姿勢ですものね。
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# by wakan55 | 2017-02-17 10:38 | Comments(0)  

2017 2/16の記録

枠が歪んで見えるのは水面の揺れのせいで、レンス゛や網膜のせいではありません。
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少しですが、体の部分が黒づんで来ています。ウロコが生えてきているのですね。稚魚の生活時間は淡水で育ちますが、あと3か月ほどたつと降海(海に出ること)していきます。その時に浸透圧作用で体の中の水分が外に出ていかないようになるための装置になるのです。生き物の仕組みはうまくできているものです。
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# by wakan55 | 2017-02-16 11:08 | Comments(0)  

春の兆し

順調に孵化が進んでいます。
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画面の右のほうに、今卵から出てこようと頑張って居る仔魚の姿が見えます。孵化盆(実はプラスチック製のザル)から抜け出た仔魚たちは底に集まって体力を養っているところです。

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# by wakan55 | 2017-02-15 11:25 | Comments(0)  

稚魚の身の守り方。

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空に近いざるを写してどうするんだ? と言わないでください。なぜ空になっているかというと、ここが大事です。稚魚は自然環境にあっては天敵に狙われる危険がいつもあります。山鳥、カモメ、またはウグイなどの魚です。身を守るために稚魚は石の下に隠れます。その習性は本能ですので、環境が少々変わっていても下に下に底に底に潜っていく行動を起こします。そのためにざるの目をくぐって水槽の底に身を寄せているのです。ザルから抜けてそこに身を潜めているからざるは空になっています。
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今も少しのものが卵の状態でいます。
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# by wakan55 | 2017-02-13 11:27 | Comments(0)  

こういうこともあります。

一匹のメス鮭の腹には大体2300から2800の卵が入っているようです。平均2500粒ということです。その中には他のものとは違った姿のものも出てきます。
進化の過程でこうなるものも出現します。このほうが生きやすければこの姿が多くなるのでしょうが、なかなかこのままでの成長は困難のようです。
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栄養が詰まっている母が持たせてくれたお弁当(サイノウ)です。これで自分が餌をとれるようになるまで成長を支えます。人間の世界では『いくら』と呼んでいます。
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# by wakan55 | 2017-02-12 12:18 | Comments(0)